2017年9月16日土曜日

第4回ワークショップ 開催


Gスクエアにて第4回「はこだてプログラミングストリート2017」が開催されました。
このワークショップは、初めてScratchを使う人とある程度Scratchが使える人が入り混じって活動するのが特徴です。毎回、最初にScratch初体験の参加者に向けて基本的な操作方法を説明し、そのあとは一人ひとりの興味に従って表現活動を進めていきます。


ワークショップの導入は、いつもはキャラクターの「コン」を歩かせる方法から入っているのですが、今回はちょっと趣向を変えて、「ペンツールを使って軌跡を描く」ことに挑戦しました。「ピュー」という、キビタキのキャラクターを動かしながら、いろいろな図形を描いていきます。


まず、Scratchを初めて使う参加者と一緒に、Scratchの基本操作の確認と前回の振り返りを行いました。
基本編が終了し、キーボードの操作に合わせて鳥のキャラクター「ピュー」のスプライトが移動するプログラムを書きます。「◯歩 進む」「時計(反時計)まわりに ◯度 動かす」ブロックを組み合わせると、ピューの移動と方向転換ができます。ピューを動かせるようになったら、ペンツールを組み込んで、丸型、三角形、四角形の軌跡を描くプログラムを制作します。
この時、タートルグラフィクスという描画ロボットについて紹介しました。
(シーモア パパート『マインドストーム―子供、コンピューター、そして強力なアイデア』未来社、1995)
ペンツールのコツはペンを「あげる」「さげる」ブロックを使う事です。また、四角形をなぞって進む時にどんな作業が必要になるか、自分がピューに成りきって考えながらプログラムを制作しました。


軌跡を描けたら、それぞれがプログラムを改変し、図形を描きながらキーボード操作できるプログラムや、連続した図形を描けるプログラムなどを制作しました。


毎回ワークショップ後は、「人材育成プログラム」としてスタッフ全員で活動内容の振り返りを行なっています。やりたいことが見えず「固まってしまう」参加者には学生や大人のフォローが必要です。徐々にサポート無しで作品制作を進められるようになってきましたが、参加者のやりたい事を引き出すためのサポーターの関わり方について、試行錯誤を続けています。参加者から「楽しかった」「また来ます」と言ってもらえるよう、これからも工夫しながらワークショップを続けていきます。
(文責:山内雅貴)