2019年1月26日土曜日

2018年度 第10回ワークショップ開催

第10回「プログラミングの基本を学ぶワークショップ」が開催されました。
会場は、はこだてみらい館のテラスです。明るい日差しと壁のない空間で、賑やかなWSになりました。
ファシリテーターはいつものように、初回体験コースをはらでぃ(原田先生)、表現コースをちゃーりー(飯塚くん)が担当しました。

今回からは、リリースされたばかりのScratch3.0を使っていきます。2.0から3.0へバージョンアップしましたが、これまで挑戦してきたプログラミングの考え方自体は変わりません。
しかし、2.0とは操作が異なる箇所がいくつかあるので、ちゃーりーと一緒にみんなで確認をしました。
まず、いままであった「音」「ビデオ」「ペン」などのブロックが拡張機能の中に移動しました。
追加された機能として、インターネットに繋ぐと色々な国の言語を話したり、翻訳してくれたりします。コスチュームや音の数も増えて、楽しめるポイントが増えているようです。
それから大切なのが、保存の方法です。Scratch3.0は「上書き保存」がないので、その都度「置き換えて保存」をしなければいけません。
見た目や配置も変更しましたが、使いながら慣れていきましょう!

さて、今回のテーマは「まく」です。2月3日と言えば『節分』ですね。ちゃーりーのサンプルプログラムは、節分に因んで『豆を撒く』動きを使っていました。他にも幕、膜、巻くなどの4つの『まく』を取り入れた盛りだくさんなプログラムでした。

サンプルプログラムを見たあとは、表現コースの自由制作開始です。
今回はサンプルで紹介したような「撒く」動きが人気でした。
「豆を撒く人」を頭に思い浮かべると単純な動きのような気がしますが、豆一つを取っても、実は沢山の要素を持っています。
今回は、速度・加速度という考え方と変数を使って豆の動きを作りました。
また、クローンとランダムな加速度を組み合わせて、バラバラに落下していく動きを作りました。

初回体験コースはまずScratchの紹介をした後、PCやマウスの使い方とScratchの簡単な説明から学んでいきます。
始めは「10歩進む」「壁についたら跳ね返る」「向き」などのブロックを使って、猫のキャラクター「スクラッチキャット」が画面の中で動くようにしました。
次は、スクラッチキャットをキーボードの十字キーから操作できるように作り変えていきます。このように、プログラムをいろいろ変更しながら、思い通りに動きを表現していく過程も、初回体験コースの大切なステップです。
さらに別のスプライトを読み込み、「制御」の中の「ずっと」のブロックを使ってこのスプライトが画面の中を動き続けるプログラムを加えました。これで、ゲームなどで用いられるような、何かを捕まえたり何かから逃げたりといった、動きの基本を表現できたことになります。
今回は録音の機能を組み合わせて、猫とキャラクターがぶつかると「いて!」という自分の声が鳴る表現も体験しました。

WSの終盤は、表現コースの子どもたちの作品をスクリーンに写してみんなで鑑賞します。
種を撒くと花が咲くゲーム、猫が豆をまいてゴーストを倒すゲーム、豆を投げると鬼が逃げるゲーム、爆弾を撒くゲームなど、実際に自分の作品を動かしながら紹介してくれました。

このWSは、「大喜利」のようにテーマに対して作品を制作してもらうかたちで進めているのですが、みんなそのコツがだんだん分かってきたようです。
初回コースも、自宅に帰ってからいろいろ調べたり、Scratchギャラリーの作品をみたりリミックスしたりすることで今後の発展に繋がると思います。
発表会の後は、個別に振り返りシートを記入してもらい、ワークショップは終了です。

次回のワークショップは2/16(土)です。
風邪が流行っていますが、体調に気をつけて元気に参加してほしいと思います。
次回もお楽しみに!

(文責:オードリー)