●開催にあたり
今年度は新たな試みがいくつかあります。
まず会場がGスクエアからはこだてみらい館(シアター)に移されたこと。Gスクエアではオープンな空間を活かし、周囲から見える活動を設計しました。スペースを利用する他の人々にも子供たちの活躍を知ってもらうためです。しかし今年度は、正反対とも言えるはこだてみらい館シアターというホール型の閉じた空間が会場です。ここを活用するにあたり、音を出したり、動き回ったり、といった自由度の高い活動をしながら、「プログラミングを一緒にやっている!」という一体感を演出できればと考えています。
もう一つの試みは、初回体験者の枠(表現体験コース)を設けることで、未経験者に優先的に機会を提供するしくみを取り入れたことです。これによって中・上級者の枠が減ったともいえますが、彼らに向けては今後、青年センターでのプログラミングワークショップの開催や、函館で開催される様々なハッカソンへの参加を促す予定です。
さらに、会場の脇に「デバイス・書籍紹介コーナー」を設けました。今日の活動のその先、を意識してもらうため、RaspberryPiやMicrobitなどの小さなコンピュータのデモや、Scratchプログラミングの関連書籍を気軽に手に取れるスペースです。
WSスタッフの菅原さんが手作りの説明資料まで用意してくれました |
全体に向けて開催の挨拶 |
●活動開始
「初回体験コース」では、Scratch初心者の子どもたちがPCの操作方法やScratchの起動の方法から一緒に始めます。今回は、Scratchの基本的な書き方や、考え方を学びました。
初回体験コース |
さらに、猫が別のスプライトに当たると「hello」と喋るプログラムや、「ペン」機能の使い方などを一緒に学びました。
複雑そうに見えるScratchのゲームも、今回学んだことを組み合わせたり、応用して作られています。
表現コースでは、ちゃーりーが用意したテーマ「とぶ」を元に、自由表現を行います。
表現コース 今日のお題は「とぶ」 |
今回は猫のキャラクターではなく、図形のスプライトを使用して表現します。「全然わかんないよ〜」という子どもたちは、序盤でちゃーりーが見せた、「ピュー」という鳥のキャラクターが飛ぶ表現に取り組みます。
キビタキの「ぴゅー」は素材としてあらかじめ用意されています |
隣同士の間隔が狭いのが功を奏したのかも |
シアターの中では移動も自由です |
ワークショップ終盤は、表現コースの子どもたち一人ひとりが制作した作品をスクリーンに映して、会場全体で共有しました。子どもたちはそれぞれの伝え方で、作品の操作方法やポイントなど発表しました。初回体験コースの子どもたちもスクリーンの方に体を向けていて、時折、会場からは歓声や笑い声があがりました。
大スクリーンに映される作品には、初回体験コースの子供達も興味津々です |
参加者自身の振り返りのための時間です |
(文責:オードリー)