2018年8月11日土曜日

2018年度 第2回ワークショップ開催

はこだてみらい館シアターにて、第2回「プログラミングの基本を学ぶワークショップ」が開催されました。
今年度のワークショップでは、昨年度のような自由な表現活動を行うための導入として初回体験者の枠を設け、未経験者にプログラミングの面白さを知ってもらう機会を増やそうという取り組みを行っています。そして今回さっそく、前回の初回体験コースを経て、表現コースに参加してくれた子どもたちがいます。
会場では2つのコースがひとつの空間で同時に開催されるため、初めてプログラムに触れる子供たちにも、同年代の子供たちが自由に表現する様子が見えるようになっています。その姿が良い刺激になっていれば嬉しいです。
また、会場内には「デバイス・書籍紹介コーナー」を設けています。RaspberryPiやMicrobitなどの小さなコンピュータとセンサーを使ってどのようなことができるのかを、体験することができます。

今回のファシリテーターは、初回体験コースをはらでぃ(原田先生)、表現コースをちゃーりー(飯塚くん)が担当しました。
「初回体験コース」では、Scratch初心者の子どもたち向けに、PCの操作方法やScratchの起動の方法から一緒に始めます。今回は、Scratchの基本的な書き方や考え方をメインに、矢印キーの向きに合わせて猫のキャラクターが画面の中を歩くプログラムを書きました。猫が動かなかったり、ひっくり返ってしまったり、プログラムを書いていると様々な挙動があります。これらを少しずつ試したり修正したりしながら、画面の操作方法やスクリプト(ブロック)の組み方の感触をつかんでいきます。今回はさらに、音量に応じて猫の大きさが変わるプログラムや、ペンを使った表現などを体験しました。

表現コースでは、ちゃーりーが用意した今回のテーマ「投げる」を元に、自由表現を行いました。子ども達は、砲丸投げや槍投げ、ゴミを「なげる」などを連想していました。まずはちゃーりーが制作したサンプルプログラムをみんなで一緒に見ます。猫がボールを横にまっすぐ投げるプログラムや、放物線に描きながら落ちていくプログラムなど、いくつかのボールの動きを実現していました。今回は、ちゃーりーから単純な図形のスプライトをもらいましたが、「図形の使い方に悩むくらいなら、好きなキャラクターで進めてみよう!」という方針で、制作時間のスタートです。
中には、ちゃーりーのプログラムを自分で再現しようとする参加者もいて、ボールの放物線の軌跡の表現に頭を悩ませていました。放物線は、ボールの向きを変えながら「10歩進む」の繰り返しで表現することができます。ちゃーりーから表現の方法を伝授された参加者は「ああ〜〜!」と納得した様子で、プログラミングを再開していました。
ワークショップ終盤は、表現コースの子どもたちが自分の作品をみんなに向けて発表しました。今回は参加者全員が発表者の周りに集まり、作品の操作方法やポイントなど聞きました。ぎゅうぎゅうのギャラリーからは、「面白そう」「それはいいアイデア」など、お互いの発表を楽しんでいるコメントが聞こえてきました。
最後は、それぞれの気づきや次回やってみたいことをシートに記入して、ワークショップは終了です。

夏のワークショップはまだまだ続きます!次回もお楽しみに。
文責:オードリー