会場は昨年度と同じく、はこだてみらい館のシアター。「表現コース」「デバイス体験ラボ」「初回体験コース」の3つのコースの間には仕切りを作らず、 他のコースがやっていることも覗けるようにしています。
◎表現コース
Scratchを使った経験のある参加者向けの「表現コース」。このコースでは毎回、「今日のテーマ」として一つのキーワードを提示し、このことばをヒントに作品制作にチャレンジしてもらっています。
今回のテーマは「とぶ」です。
>「データが飛ぶ」が真っ先に出たことに、ちゃーりーも驚いていました。
テーマの説明に続いては、サンプルプロジェクトの紹介です。
今回は3つの作品例を紹介しました。
ボールが跳ねる様子をリアルに再現するため、ボールが動く速度を工夫しています。
* サンプル2 「ハエが飛ぶ」
手を叩くとハエが消えるプログラムです。
* サンプル3 「チョウが飛ぶ」
実際の蝶を間近で観察して再現したプログラムです。ちゃーりーは、チョウが飛ぶ様子を観察していて、後翅が前翅よりもちょっと遅れて羽ばたいているのに気づきました。その動き方にこだわって表現したそうです。
>素材の使い方のアドバイス
蝶のサンプルは「半円+正三角形+円」で作りました。
単純な図形を組み合わせることで、複雑な形を表現できることを紹介しました。
・作品制作
サンプル紹介の後は、自由制作の時間です。
ボールが跳ねる時は、同じスピードでは動かないということを説明し、よりリアルな表現を目指してもらいました。
CGが得意なとりっぴーが、画面上の絵を立体的に見せる方法を紹介していました。
参加者は、とても立体感のあるビル群を表現してくれました。
・立体的に見せるヒント
>遠くのものほど小さく見える
>遠くのものほどゆっくり動く
◎デバイス体験ラボ
今回からスタートしたデバイス体験ラボでは、micro-bitをScratchに連携させることにチャレンジしました。ノートパソコンの代わりに、RaspberryPiという小さなコンピュータを使っています。
このあと、RaspberryPi上のScratchとMicro:bitを接続して、Scratchに追加されたブロックの説明と拡張ブロックによるMicro:bitへの出力を体験しました。
そして、表現コースと同様に「とぶ」をテーマに作品制作にチャレンジしました。
◎初回体験コース
このコースは対象をワークショップ初参加の子どもたちに限定し、Scratchの基本操作を講座形式で一緒に体験していく内容になっています。
前半は「動き」のブロックを主に使って「Scratch Cat」というキャラクターを回転させたり、移動させたりしながら、キーボード、マウスの操作、そしてブロックを移動しながらプログラムを組んでいく過程に慣れていきます。そして、矢印キーでスクラッチキャットを自在に動かすところまで進みます。
ここで一旦休憩。
休憩を挟んで、後半は「演算」ブロックや「ペン」の機能の体験、別のスプライトや背景画を読み込んで複数の素材を連携して利用する方法を試したり・・・と、自分で作ってみたいものをイメージできるところまで、説明と体験を進めていきます。
◎成果発表会
ワークショップの最後は、会場全体での作品発表会です。
「表現コース」「デバイス体験ラボ」での作品を、会場のメインスクリーンに順番に投影し、作者の解説付きで紹介していきます。
◎振り返り
このワークショップでは、活動終了後に、自分の活動を振り返りシートに書き込みながら振り返る時間も用意しています。
そして、あっという間の2時間15分が終了。皆さん、お疲れ様でした。