2019年6月15日土曜日

2019年度 第2回ワークショップ開催

2019年度 第2回「プログラミングの基本を学ぶワークショップ」が、はこだてみらい館のシアターで開催されました。
今回も、初回体験コースははらでぃ(原田先生)、表現コースはちゃーりー(飯塚くん)、デバイス体験ラボのファシリテーターは、じんさん(菅原さん)がファシリテーターを担当しました。

◎表現コース
○テーマの説明
表現コースの今回のテーマは「なげる」です。
ちゃーりーが「なげる」から連想できるものを尋ねると、子ども達からは、「ボールを投げる」「ゴミをなげる」という答えが返ってきました。

○サンプル紹介
「なげる」をテーマにした作品例を観ながら、さらに表現のイメージを脹めます。今回、ちゃーりーは3つの作品例を用意しました。
・サンプル1「ゴミを投げる」
ゴミをゴミ箱に投げ入れるプログラムです。
ゴミが手前から離れたところにあるゴミ箱に吸い込まれているように見えるような工夫がされています。どんな工夫だと思いますか?
・サンプル2「角度・強さを決めてボールを投げるプログラム」
まず、投げる角度を決定します。
次に投げる強さを決めると、ボールが綺麗な放物線を描いて投げられます。
「投げる」という動作にゲーム性をもたせました。
・サンプル3「投げやりな回答をするキツネさん」
このワークショップのキャラクターである、ミドリギツネのコンが「何か質問ある?」と聞いてくるので、テキストを入力して質問してみます。
ところが、投げやりな回答しか返ってこない、、、という対話プログラムです。

○自由制作
サンプル紹介が終わったら、自由制作の時間です。
Q. ボールを投げているように見せるには?
「直線的な動きではボールが投げられてるように見えない」と困っていたので、ちゃーりーが図を描いてカーブさせる方法を説明しました。画面上で考えていてもわからないときは、一度紙に書き出すことで、考えを整理することができます。
隣同士で教えあったり、意見交換をしながら、表現を進めていけるのが、このワークショップの特徴です。

◎デバイス体験ラボ
デバイス体験ラボでは、micro-bitをScratchに連携させることにチャレンジしました。ノートパソコンの代わりに、RaspberryPiという小さなコンピュータを使っています。
デバイス体験ラボでも表現コースと同様に、今回は「なげる」をテーマに作品作りに挑みました。

◎初回体験コース
初回体験コースではワークショップ初参加の子どもたちを対象に、Scratchの基本操作を講座形式で一緒に体験していく内容になっています。一緒に参加してくれた親御さんもいました。

Scratchの起動(ウェブ版、デスクトップ版)、保存の方法、言語(かな/英数)の切り替えも含めて、順を追って丁寧に説明していきます。
Scratchの使い方に加えて、文字入力の方法(かな/英数切り替え)や、マウスの使い方(クリック/ドラッグ)、座標についてなど、コンピュータを使うために必要な知識もレクチャーしました。

初回体験コースの皆さんは、これでScratchでのプログラミングの手順を一通り体験できました。次回からは「表現コース」や「デバイス体験ラボ」に参加して、素敵な作品を作って欲しいと思います。

ワークショップ会場には、関連書籍を紹介するコーナーも設けています。参加者の子供たちは自分の表現に夢中で、なかなか本を開いてくれません。しかし一方で、保護者の方がパラパラとページをめくっている姿を見ると、ホッとします。

◎成果発表会
ワークショップの終盤は、表現コースとデバイス体験ラボのみなさんが作ってくれた作品の発表会です。

毎回、パソコンの画面を前のスクリーンに映しながら、表現コース、デバイス体験ラボの参加者全員に発表してもらいます。
今回も、対戦型ゲームからアニメーションまで、たくさんの素敵な作品が生まれました。

◎振り返り
最後に、自分の活動を振り返りシートに書き込みながら振り返ってもらいます。
発表会と同様、自分のやったことを説明してみる、意味付けしてみる、という過程は学びにおいてとても大切だと考えています。
そして、あっという間の2時間15分が終了。
みなさん、お疲れ様でした。

【ちゃーりーからのコメント】
テーマの「なげる」は動きをイメージしやすく、参加者も迷わずに制作に取り組んでいました。画面内のキャラクター同士がりんごを投げ合ったり、バスケットゴールにボールを入れるゲームを作ったり、投げるものや前後の演出を考えることで個性的な作品に仕上がりました。 今回は投げられたものがどのように動くのか、ということが参加者の関心ごととなっていました。一定の速度で直線的に動くと、投げられたような感じがしない。ちょっと曲がりながら動くのかもしれない。速度が途中で変わっているのかもしれない。ものの動きを想像しながらプログラミングで試し、ああでもないこうでもないと言いながら作品を作ると色々なことに気がつきます。僕がサンプルのプログラムを作るときもそれは全く一緒です。よく観察し、実際に試し、振り返って考える。ものづくりの基本です。

【じんさんから:デバイス体験ラボの機材紹介】
ハードウェア環境 RaspberryPi3B+20インチモニタ、キーボード、マウス、USB接続Micro;bit
ソフトウェア環境 Rasbian日本語環境、s2mによりScratch2.0オフラインエディタをMicro:bit拡張モードで起動