
ファシリテーターは、初回体験コースをはらでぃ(原田先生)、表現コースとデバイス体験ラボは合同で阿部先生とちゃーりー(飯塚くん)が担当しました。
○阿部先生の紹介

◎表現コース・デバイス体験ラボ
今回は表現コースとデバイス体験ラボが合同でmicro:bitとScratchをつなげた表現にチャレンジします。
○テーマの説明
まずはいつものようにテーマを発表します。今回のテーマは「しる」です。

○サンプル紹介
次にちゃーりーが作ってきた「しる」をテーマにした作品を紹介しました。今回はmicro:bitを使ったサンプルを用意しました。以下の写真で、ちゃーりーが手に持っているのがmicro:bitです。

歩いた歩数をカウントして「知る」ことができるプログラムです。micro:bitの加速度センサを使って1歩をカウントします。micro:bitの加速度センサを使えば、傾きや動きの変化量を調べることができます。

micro:bitが向いている向きに対応して地図が回転するプログラムです。micro:bitでもカーナビや地図アプリのような表現ができます。micro:bitの向きを調べるためには、地磁気センサを使用しました。
今回紹介したサンプルのように、micro:bitは現実世界の情報とコンピュータを結びつける表現も得意です。
○micro:bitの説明

デバイス体験ラボに参加したことのある皆さんにはおなじみのmicro:bitですが、初めて使う参加者もいたので、micro:bitとScratchを連携させたプログラムの基本を全員で一緒に体験していきました。




◎初回体験コース

◎成果発表会

◎振り返り

次回(明日)も阿部先生をお迎えしたスペシャルバージョンのワークショップです。お楽しみに!
【ちゃーりーからのコメント】
今回は阿部先生をゲストにお招きし、表現コース・デバイス体験ラボ共にmicro:bitを使った作品制作を行いました。テーマは「しる」。micro:bitの状態をセンサーの値から「知る」という意図で設定したテーマでしたが、「知る」以外に「味噌汁」「豚汁」と色々なしるが表現されました。
さて、今回サンプルは二つ。一つ目は「万歩計」で自分自身がどれだけの歩数を歩いてきたのかを「知る」という作品です。micro:bitをポケットに入れている間、歩数をカウントします。また、micro:bitの操作だけで歩数を確認したり、歩数をリセットしたりできます。micro:bitで万歩計を作ろうとすると実は結構難しかったりします。動きは加速度センサーから読み取ることができますが、センサーのそのままの値だと重力の影響やほんのわずかなブレが直接反映されてしまいます。そこで、取得した値を加工して使います。さらに、歩いたことを検出するのにもコツがいります。一歩を検出するためにはセンサーの値をしばらく保存して前後の値と比較しなければなりません。
二つ目のサンプルは「map」で、自分が向いている方位を「知る」という作品です。表示されたマップは実はただの画像で、はこだてみらい館を中心とした地図の画像になっています。この地図を、micro:bitで取得した方位センサーの値を元に回転させます。
表現コース、デバイス体験ラボの自由制作では、micro:bitをコントローラーとして使い、Scratchを操作するゲームや、micro:bitで検知できる動作と画面内をリンクさせた作品がたくさん作られました。「味噌汁」を題材にしたゲームや傾きでキャラクターを操作するゲーム、micro:bitを振ると画面内の炭酸が振られるアニメーションや、外の明るさと画面の中の明るさが一致する仕掛けなど、参加者の作品はちゃーりーにとってもとても参考になるものばかりでした。
また、今回Scratchとmicro:bitの接続が上手くいかなかったテーブルの参加者達も意欲的で面白い作品を作っていました。小さなLEDパネルに複雑な計算結果を表示させたり、秘密箱のように一定の操作をすると暗号が表示されるパズルを作ったり、Scratchではみられないような工夫にたくさん出会うことができました。
micro:bitに搭載されたセンサーはほとんどのスマートフォンにも搭載され、日常的に触れることは多くなっています。しかし、それらのセンサーを自分の手で操作し、値に直接触れられる機会はそう多くありません。micro:bitを通して、そんな身の回りの道具の仕組みに少しでも気づけたのなら幸いです。