2018年12月16日日曜日

2018年度 第9回ワークショップ開催

第9回「プログラミングの基本を学ぶワークショップ」が開催されました。
昨日に引き続き、Why!? プログラミング』のプログラミング監修を担当されている、阿部和広先生(青山学院大学客員教授)と、宮田義郎先生(中京大学教授)、新たに上芝智裕先生(中京大学教授)の三人にサポーターに加わっていただきました。
ファシリテーターはいつものように、初回体験コースをはらでぃ(原田先生)、表現コースをちゃーりー(飯塚くん)が担当しました。
今回ちゃーりーが用意したテーマは「もる」です。
「もる」は少し難しい言葉ですが、ご飯を盛る、SNS用の写真を盛るなどのアイデアが出ました。飾り付けをするの「盛る」、雨漏りの「漏る」などもありますね。ちゃーりーが用意したサンプルプログラムは、クリスマスツリーに自動で飾り付けをするプログラム、雨漏りに合わせてロボットがリズムをとるプログラム、カメラとマイクを使って顔を盛るプログラムの3つです。「もる」に一文字足して、「積もる」や「ハモる」をテーマにしてもオッケーとのこと。想像力を働かせて、楽しくプログラムを作っていきましょう。

表現コースは、ちゃーりーのサンプルプログラムを見た後すぐ、自由制作時間に入ります。サポーターや周りの友達と協力しながら、それぞれの作品を仕上げていきます。

こちらは、ネコとボウルのスプライトを同時に動かすプログラムを作成しています。双方のスプライトに同じプログラム(『右を押したら20歩動かす、左を押したら-20歩動かす』)を書いたけれど、動きがずれてしまうという問題に直面していました。阿部先生曰く、動きがずれる原因はネコとボウルの大きさが違うから。そこで、ボウルのプログラムを『旗をクリックしたら、ずっとネコへ行く』にすることで、動きがずれる問題を解決しました。さらにボウルの座標を調節して、ネコの頭の上にボウルが載るようにしました。

こちらは、お茶碗にご飯を載せるゲームを作っています。お茶碗が左右に動いており、タイミングを合わせてご飯を落とします。少しでもご飯がお茶碗からはみ出ると失敗のようで、お茶碗のx座標の値の調整に苦労していました。苦闘の末、xの値の範囲を-33<x<3にすると、うまくいくことがわかったようです。次にお茶碗の色調整を行いました。お茶碗のふちの部分の色を変えることで、ご飯が綺麗に載るようになりました。

初回体験コースは、前半、小休憩、後半に分けてPCの基本的な操作から学んでいきます。
前半は、PCの操作、Scratchの基本的な考え方を学んだ後、キーを使ってネコを動かすプログラムを作りました。『右矢印キーを押したら10歩動かす』という風にプログラムすると、スプライトが右方向に動きますが、『左矢印キーを押したら10歩動かす』という風にプログラムすると、うまくいきません。スプライトが右を向いている状態の時は、『マイナス10歩動かす』という風にすると、左方向に動かせることを学びました。
休憩時間には、「デバイス・書籍紹介コーナー」でじんさん(菅原さん)にセンサーなどの紹介をしてもらいました。今日もたくさんの種類のセンサーや書籍が並んでおり、集まった子どもたちは夢中になって説明を聞いていました。
後半は、ペンを使ってネコが図形を描くプログラムを作りました。ネコの動きの間に『1秒待つ』ブロックを入れたり、「100歩進む」を『「10歩進む」を「10回繰り返す」』に置き換えることで、ネコの動き方が変わります。

活動の最後には、表現コースの子どもたちから、自分の作品の発表をしてもらいます。
スイカを切るゲーム、フルーツをお皿に盛るゲーム、雪を避けるゲーム、格闘ゲームなど、実演しながら発表してもらいました。今回はクローン機能を使った作品が多くあり、初めてクローンの使い方を覚えた子もいました。またゲーム作品の中には、キーを連打すると得点が入らないプログラムを追加し、プレイヤーがズルできないようにしているものもありました。どれもこだわりの詰まった作品に仕上がっており、感心しました。

発表会の後は、個別に振り返りシートを記入してもらい、ワークショップは終了です。

次回のワークショップは1/26です。素敵なクリスマス・お正月をお過ごしください。年明けにまたみなさんに会えるのを楽しみにしています!
(文責:ウィンリー)